エスケープR3 オーバーホール⑥ ディレイラーの取り付け

今回は前後のディレイラーの取り付けを行いましょう。

 

1.リアディレイラーの取り付け

 

灯油につけておいたリアディレイラーを最終歯ブラシなどでこすり、徹底的にキレイにしたら、まずはディレイラーの内部にあるバネにグリスを塗っておきましょう。あくまでも錆び防止なので薄くでかまわないと思います。

 

リアディレイラーの取り付けは六角レンチで締めて行くだけですが、注意しなければならないのが、こちらの銀色のディレイラーハンガーです。

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このディレイラーハンガーはフレーム本体とディレイラーを繋ぐ重要なパーツです。

落車(転倒)等により右側に自転車が倒れた場合、ディレイラーやフレーム本体の破損を避けるため、このディレイラーハンガーがクッションとなって衝撃吸収する仕組みとなっています。そのため、非常に柔らかくできていますので、ディレイラーを取り付ける際、無理な力を加えると曲がってしまう恐れがありますので注意が必要です。

 

もし、このディレイラーハンガーが曲がってしまった場合は、新しい物に交換するか、もしくはすぐにプロショップで見てもらった方が良いと思います。

変速の不調に繋がるばかりでなく、最悪の場合、ディレイラーハンガーが折れたり、後輪のスポークに巻き込まれたりして、重大な事故に繋がる可能性があります。

大切な自転車が大きく破損するだけではなく、自分も大けがをする事がありますので、取り付けの際に、くれぐれも無理な力を加えて曲げてしまわない様にしてください。

 

あと、リアディレイラーには角度調整の為のネジがついていましたが、今回はここは触らず、そのまま取り付けました。

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3.フロントディレイラーの取り付け

 

今回はフロントディレイラーを新品に交換です。

私のクロスバイクジャイアント エスケープR3 2016ですが、標準でついていたフロントディレイラーが【シマノ FD-M191 31.8】というタイプの商品ですが、現在、廃盤になっているのかネットで品切ればかりでした。そこで、こちらの【シマノ FD-M310 ALTUS】を購入しました。

シマノ ALTUS FD-M310 (バンドタイプ) フロントディレイラー 【自転車】【マウンテンバイクパーツ】

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フロントディレイラーの取り付け方法には、大きく分けて「直付けタイプ」と「バンドタイプ」という2種類があるようですが、私のエスケープR3はバンドタイプでした。

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購入する際は、先ずはこちらを間違えると取り付けができませんので、ご自身のバイクがどちらのタイプなのかを調べてから購入する必要があります。

また、バンドタイプの場合、文字通りフレームにバンドで止めるのですが、フレームの直径も関係します。エスケープR3の直径は31.8mmなので、こちらも取り付け可能どうかを確認してから購入するようにしてください。

 

取り付け方法については、シマノさんの公式ページに【ディーラーズマニュアル】というマニュアルがあるので、こちらのページを参考にされると良いと思います。

Manuals & Technical Documents

 

まずは、フロントディレイラーのバンドの所に、付属の31.8mm対応のパーツを取り付けます。取り付けと言っても粘着テープが付いているので、それでくっつける方法です。

 

次に、フレーム本体に取り付けますが、先ずは高さを決めます。

高さは一番大きなギアから1~3mm位の所にあわせるのが正解です。

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新品のフロントディレイラーにはこの様なシールがついており、これに目印に合わせれば問題ありません。シマノさんは親切ですね!

 

高さが決まったら、次はフロントのギアとディレイラーのチェーンを通すところが平行になる様に取り付けます。

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これがギアと平行に付いていないと、後々の調整がうまく行きません。必ず平行になるように取り付けましょう。