雨の日はチャリを磨いて

昨夜は雨の為、自宅でプランクとランジで体幹を強化した後、今年3月にオーバーホールしたクロスバイク エスケープR3のメンテナンスを行いました。夜練は専らこのクロスバイクで走っておりますので、そろそろ一度点検と調整をしなければと思っておりました。

 

〇ホイールの取り付けとクイックレバーの交換

 車庫でレジャー用の折りたたみ椅子を広げて、その上にバイクを反対向きにして乗せて、まずは掃除から行います。チェーン、スプロケット等の洗浄とフレーム本体の掃除を終えたら、点検と調整の開始です。

前回のオーバーホールの時に、ホイールをジャイアントの純正スピンフォースからシマノWH-RS010に交換しました。それにあわせてクイックレバー(正式にはクイックリリースレバー)もシマノのものに変更したのですが、リアはご覧の通り、フレームが干渉して上向きに固定する事ができない上に、固定力も若干弱い印象があったので、今回、レバーを純正に戻しました。

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流石は純正だけあって収まりも良いですし、固定力もあるような気がします。どちらも軽量と呼べるようなクイックレバーではありませんが、このパーツは軽量化よりも固定力がある方が、走っていて安心感がありますね。

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ちなみに、このレバーの締め付ける力感なのですが、人によって様々みたいですが、私は「手のひらでレバーが倒せる程度」の力(結構しっかり目?)で締めるようにしています。

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これはクロスバイクを購入したショップで教えてもらった方法なので、間違いではないと思います。

 

〇ワイヤーの調整(ブレーキと変速)

 今回のメインはワイヤーの初期伸び調整です。新品のワイヤーは使っているうちに少し伸びてしまいます。それを初期伸びと言いますが、ブレーキの引きしろや変速等にも影響しますので、伸びた部分をしっかりと調整をしなければなりません。

調整の方法は、各パーツの所にある調整用のアジャスタを触るだけですが、初めてメンテナンスされる方は、この調整用のアジャスタがどの様な仕組みになっているのか?また、アジャスタをどちらに回せば良いのか分からないと言う方も多いかと思います。

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ブレーキを例に説明すると、ブレーキレバーとブレーキ本体はインナーケーブルと呼ばれる柔らかいワイヤーで繋がっており、レバーを引っ張るとワイヤーが引っ張られてブレーキが作動するという仕組みですね。ただし、バイクのワイヤーは曲がっていますので、柔らかいインナーケーブルだけでは、かなりレバーを引かないとブレーキは作動してくれません。そこで、もう一つ少し固めのアウターケーブルをレバーと本体の間にかませて、その中にインナーケーブルを通す事によって、テンションがかかる状況を作り出しているのです。

 

例えば、100mmのアウターケーブルの中に105mmのインナーケーブルが通っていれば、5mmレバーを引けばワイヤーが引っ張られますが、100mmのアウターケーブルの中に120mmのインナーケーブルが通っていたら、20mmも引かなければなりません。初期伸びとは105mmだったワイヤーが伸びて120mmになった状況なのです。

 

インナーケーブルを引き直して105mmにする事でも調整可能ですが、もう一つはアウターケーブルを115mmに伸ばす事ができれば同じ効果が得られますね。アウターケーブルはすでに長さが決まっていますので、それ自体を15mm伸ばす事はできませんが、調整用のアジャスタを回す事によって15mm分を調整する事ができるのです。

 

アジャスタはブレーキレバー本体の所にネジ方式でとまっています。右に回せば締まって短くなりますし、左に回せば緩んで長くなっていきます。ワイヤーの調整は引っ張る方向で調整していきますので、反時計回りにアジャスタを回して行けばインナーワイヤーが張られる仕組みになっています。

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もし、途中で分からなくなったら、一度アジャスタを一杯まで締めて、そこから少しずつ緩めながら調整すれば、それほど難しい作業ではありません。

 

リアディレーラーも調整しましたが、まずはアジャスタを一杯まで締めて、そこから少しずつネジを緩めて > ペダルを回しながら変速 > レジをさらに緩めて > ペダルを回しながら変速を繰り返して、シフトアップもダウンももたつくことなくスムーズ変速できる所で調整すればOKです。

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アジャスタを一杯まで緩めても調整ができない場合は、インナーワイヤーの引き直しをしなければなりません。その際は、必ずアジャスタは一杯まで締めてからインナーワイヤーを引き直すようにしてください。

 

仕組みが理解できていないと、なかなか調整はできませんが、覚えてしまえば結構簡単にできますし、触ることで自転車への愛着もわいてきますよ。