良書紹介!「ロードバイクの作法」 竹谷賢二著

「愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶ」
ドイツの名宰相であるオットー・ビスマルクの名言。あまりにも有名で、皆様も一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか。

どの分野においても、先人達の教えや先生と呼ばれる人たちに教えを請うことは、道を究める上で、非常に大切な事だと言われています。

 

昨年夏、バイク歴8年になる私の友人(私のチャリンコ師匠)から、この本は「非常に勉強になるから読んだ方がええで!」とかなり強い推薦を受けて購入したこちらの本!

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どんな本なのか?

私の拙いレビューよりも、Amazonの紹介ページの方がよく分かるので、以下、引用させて頂きます笑

 

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◎もうムダな力は使わない!

NHKの自転車番組『チャリダー☆』にレギュラー出演し、ロードバイク専門誌の常連。アメリカの人気ブランド「スペシャライズド」の契約アドバイザーを務める著者が、初心者以上マニア未満の必修テクニックを指南!

効率的なトレーニングとライディングスキルでパフォーマンスを高めるには、なにより「非効率(ムダ)なことをしない」のが近道。

やってはいけないことを引き算し、徹底的にムダを排除する竹谷式メソッドで「走りのチカラ」をどんどん引き出す!

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◎著者より

私は2017年11月で48歳になりますが、20代の頃、大手物流会社で輸出入に関する法人営業を担当していました。その頃、趣味でマウンテンバイク(MTB)に乗り始め、23歳のときには本格的にバイク競技として取り組むようになりました。

フルタイムワーカーとして働きながら平日の朝・夜、それに週末、トレーニングの時間を捻出。紆余曲折がありながらも30歳で日本チャンピオンとなりました。

そして、31歳でプロライダーに転向。
32歳で「2002年アジア競技大会(釜山アジア大会)で金メダルを獲得。34歳でMTBクロスカントリー日本代表として「アテネ五輪」に出場しました。
その後も2009年の全日本選手権を最後に現役を引退するまで、4度の日本チャンピオン、アジアチャンピオンになりました。

本書を手にとってくださった方の多くは、かつての私と同じフルタイムワーカーでしょう。限られた時間のなかでサイクリングを楽しみ、より速く、より遠くまで走れるようにトレーニングを重ねている人も多いと思います。そんな方々に、これまで私が培ってきた効率的なトレーニングとライディングスキルを伝授するのが本書の主眼です。

ポイントになるのが、「やってはいけないこと」。

効率的なトレーニングとライディングスキルでパフォーマンスを高めるためには、何より「非効率(無駄)なことをやらない」のが近道になります。
私自身、無駄なトレーニング(ライディングスキル)とは何かを突き詰めて考えながら、パフォーマンスを高めてきました。

営業マン時代には、睡眠時間を削ってまでトレーニングをしていたこともありました。しかし、睡眠(休息)が不十分では、質の高いトレーニングができません。また、疲れ切ったままレースに出場しても好結果は得られません。

トレーニングは、長い時間乗ってガムシャラにもがけば効果が得られるわけではないのです。むしろ、“間違った努力(頑張りかた)"はマイナス効果を生むケースも少なくありません。パフォーマンス向上につながらないトレーニングを積んでも、それは結果につながらないのです。
それどころか、怪我や故障、時間の損失等のマイナス効果さえ生みます。

では、どうしたらいいのでしょうか。

高いパフォーマンスを発揮する(レースで好結果を出す)というイメージから逆算して、やってはいけないことを引き算していくのです。

その具体的な方法論について、本書で指南していきましょう!  

 

著書の中で、竹谷さんは自転車はゴルフと似ていると述べておられます。

ゴルフには「下手を固める」という言葉があり、練習場で下手なスイングで練習を続けると、その下手が身についてしまい、練習すればするほどスコアが悪化してしまうそうです。

ロードバイクの世界もこれに似ていて、自転車は身近な乗り物過ぎて誰でも乗れてしまうが、正しい乗り方を勉強する機会がないので、非効率な乗り方で走っている人が非常に多い。その状況でがむしゃらにトレーニングを積んでも一向に速くならないばかりか、ケガや故障をする危険性もある。

悪い動き(竹谷さんの言葉では「やってはいけない事」)さえしなければ、男性なら誰もが35km/h(女性は30km/h)での巡航が可能とも!

 

この本はロードバイクを効率よく走らせる為に「やってはいけない事」が64項目挙げられており、その1項目毎に自身の経験から習得された、まさにトップノウハウ」と呼べる内容がこの本の中にぎっしりと詰め込まれていますそれでいてこのお値段ですから、吃驚するほど安すぎます!

これは私の勝手な推測ですが、竹谷さんはこの本でお金儲けをしようと考えているのではなく、バイクに乗り始めた人たちに対して、もっと自転車で走る楽しさを知ってもらいたい。そんな思いを込めて出版されたのではないかと思うほど素晴らしい本です。Amazonのユーザーレビューをご覧頂いても分かるとおり、非常に多くのローディーさんからが高評価を受けておられます。

 

ロードバイクの作法 やってはいけない64の教え (SB新書)

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これから梅雨に入り、週末外を走れない事も多くなると思います。部屋でローラー練習をするのも良いですが、たまには少し時間を作ってこういった本を読んでみてはいかがでしょうか。

ロードバイクを題材に解説をされていますが、クロスバイクに乗っておられる方も非常に参考になると思います。