エスケープR3 オーバーホール① クランクとBBを外す
昨夜は半ばやけ気味にジャイアント エスケープR3のオーバーホールを決意し、勢いに任せてほとんどのパーツを外しました。
今回はその続きで、クランクとボトムブラケットを外してみたいと思います。
他のパーツは六角レンチ(チャリ界ではアーレンキーと呼ぶらしい)で回して行けば簡単に取り外しができるのですが、このクランクとその奥にあるボトムブラケットは、専用工具を使わないと取り外しができません。
初心者の私にとっては、ちょっと難易度高めの作業です(^0^;)
1.クランクのカバーを六角レンチで外す
クランクのカバーはコレの事です。とりあえず外してみましょう。
六角レンチを差し込み、左へ回せば簡単に外れます。
反対側も同じように取り外します。
2.クランクを外す
クランクはペダルがついているバーの事です。コレを自転車本体から取り外します。普通のママチャリならボルトを外せばポロッっと外れるのでしょうが、クロスバイクはママチャリとは違います。
こんな専門の道具が必要になります。
コッタレス&オクタリンククランクツール
一発で覚えられない聞き慣れない名称なので、ここは「クランク外し棒」とでも呼びましょう笑
このクランク外し棒は、外側の大きなネジと内側の小さなネジがセットになった工具です。
外側の大きなネジでクランクに固定して、内側の小さいネジを締め込んで行くことによって、クランクを取り外す工具です。通常部品を外す際はネジを緩めて外す事が多いのですが、こちらは両方とも締めて部品を外しますから、ちょっと違和感を覚えますね。
あと、少しばかり力がいる作業となりますので、使い方が理解できていないと途中で自転車が壊れてしまうのではないかと不安になって、力を緩めてしまうとクランクが外れません。
まず、最初にクランクの内側にラスペネやKURE5−56といった潤滑剤を一吹きしておき、滑りやすくしておくと良いでしょう。浸透するまでの間に、クランク外し棒の内側のネジをいっぱいまで緩めておきましょう。
次に外側の大きなネジを、先程取り外したクランクカバーの所に締めていきます。
初めは手で締めていって、手では無理な所まで来たら、モンキーレンチを使ってさらに締めていきます。この締め付けが甘いと、これからの作業でクランクのネジ山が潰れてしまうことがあるようですので、ややしっかり目に取り付けましょう。
次に、内側のネジを手で締めていきます。こちらも手で締まらない所まできたら、モンキーレンチを使ってさらに締め込んでいきます。
ここからが力のいる所になります。はっきりいって結構固いです。クランクを手で固定しながら、モンキーレンチを締め込んでいくと、モンキーレンチがスッと軽くなります。これが自転車本体からクランクが外れたサインです!
反対側も同じ要領で外しましょう。
3.ボトムブラケットを外す
ボトムブラケット(BB)とは、自転車の心臓部とも呼べる部分で、ペダルを回す際の軸(回転部)となるところです。ここも取り外して清掃&点検しておきましょう。
まず、外す為にはこちらの専用工具BBリムーバーが必要となります。
こちらも左右とも作業が必要ですが、順番としては左側から作業するようにしてください。BBはこの様な形状をしており、左側がカバー、右側が本体と言う仕組みになっているからです。
左側を外したら、次に右側(本体)を取り外しますが、右側のみ逆ネジとなっていますので注意が必要です。通常ネジは左に回すと緩んで、右に回すと締まる。コレが基本なのですが、逆ネジとは言葉の通り、左に回すと締まって、右に回すと緩むという仕組みになっています。
ここで、今までと同じように取り外すべく左に回していると、グイグイとさらに締めていますので右側を外す際は気をつけて下さい。
これで、BBも取り外しが完了しフレームのみとなりました。
いつもは手が届かない所も掃除ができますし、コンポなど気を遣うところがありませんから、洗剤とスポンジを使って徹底的にキレイにしましょう!
4.今回の作業を終えて
今回、一番苦労したのが、2のクランクを外す作業です。私の場合、固着していたのか分かりませんが、非常に固くてなかなか取り外す事ができませんでした。
こういった力のかかる作業ほど、精度の高い安心できる工具を使いたいですね。精度が低い工具は自転車の破損やケガ等に繋がるリスクも高まりますので、個人的にはおすすめしません。弘法筆を選ばずと言う諺もありますが、私の様な初心者は筆を選んだ方が気持ちよく作業ができると思ってます(^^)
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