第3の脂肪

今回は久々に健康・ダイエットネタをお届けしたいと思います。

先日、テレビを見ておりましたら脂肪に関する話題が取り上げられておりました。脂肪と言えば皮下脂肪、内臓脂肪が有名ですが、最近それらに続く第3の脂肪として「異所性脂肪」というモノが注目されているようです。

 

〇異所性脂肪とは?

皮下脂肪は皮膚の下にある皮下組織につく脂肪の事を言います。体温の維持をしたり、エネルギーを蓄えたりする働きがあります。内臓脂肪は腸角膜に蓄積される脂肪であり、お腹が出てくるのが特徴で、メタボリックシンドロームの判定にも使われたりします。

異所性脂肪は、皮下脂肪と内臓脂肪の組織に入りきらなくなった脂肪が「通常ではつかない部位」に蓄積されたものを指します。心臓や肝臓といった臓器や筋肉にも脂肪がついてしまう様です。要は完全に脂肪がオーバーフローして体の至る所に脂肪がついている状況です。この異所性脂肪は生活習慣病にも大きな影響を与える事が最近分かってきておりますし、生活習慣病だけではなく、臓器に蓄積した場合に、その臓器が持つ本来の機能までも低下させる危険性があると指摘されています。

 

〇臓器に脂肪が溜まると

異所性脂肪の代表的なものが脂肪肝です。肝臓に脂肪が蓄積される事で、肝臓の働きが弱くなり生活習慣病を悪化させてしまう恐れがあります。

また、異所性脂肪は心臓やその周辺にも蓄積します。すると心臓の血管に悪影響を与えることがあり、最悪の場合、心筋梗塞などを引き起こす原因になるとも考えられています。その他、異所性脂肪は糖尿病との関連も指摘されているなど、生活習慣病の新たな原因の一つとして注目されているのです。とにかく脂肪が溢れている状態ですから、健康に良いはずがありません。

 

〇異所性脂肪は意外と落としやすい?

先程も申し上げました通り、皮下脂肪と内臓脂肪で蓄積できなくなった脂肪が最終的に異所性脂肪として臓器や筋肉に蓄積されます。脂肪が蓄積される順番から、皮下脂肪より内臓脂肪や異所性脂肪のほうが落としやすいと言われています。しかも、毎日の簡単な運動で異所性脂肪の削減には大きな効果があるようです。

 

テレビの中で異所性を削減させる為のトレーニング法も紹介されていましたが、おしりと太ももの裏の筋肉を鍛えるようなエクササイズが非常に効果的との事でした。その辺りの筋肉を動かす運動と言えばやはりサイクリングですね!

私もバイクに乗るまでは体重90kgオーバー、会社の健康診断で糖尿と肝臓の数値がすこぶる悪く、いつも総合的な診断結果で「要医療」の判定を受けていました。おそらく今回ご紹介した異所性脂肪もたっぷりとついていたと思います。

しかし、クロスバイクに乗り始めて9ヶ月くらいで次の健康診断を受けましたが、その時には綺麗さっぱり数値が正常値の中に収まっていました。バイク仲間と健康診断の話になることもありますが、やはり私と同じように1年程度で数値が大幅に改善している様です。

 

日本人は見た目や体重で太っていなくても、異所性脂肪をため込んでしまっている人が多いと言われています。日頃運動習慣がなく健康診断の数値が悪い方は、この異所性脂肪が溜まっている可能性が高いと思います。自転車で楽しく健康増進を図ってみられては如何でしょうか。